光武酒造場 光武蔵
光武酒造場 峰松蔵
(観光酒蔵 肥前屋)
光武酒造場 光武蔵
光武酒造場 峰松蔵
(観光酒蔵 肥前屋)
- ■合資会社光武酒造場
- 鹿島市浜町乙2421
- TEL ╱ 0954-62-3033
- 営業時間 ╱ 8:00~17:15
- 休み ╱ 土・日曜、祝日、8/13~8/15、12/31~1/3
- 直売 ╱ なし(試飲不可)
- 酒蔵見学 ╱ 不可
- ホームページ ╱ http://www.kinpa.jp/
■観光酒蔵 肥前屋- 鹿島市浜町乙2761-2
- TEL ╱ 0954-63-2468
- 営業時間 ╱ 10:00~17:00
- 休み ╱ 盆、年末年始
- 直売 ╱ あり(試飲可)
- 酒蔵見学 ╱ 可
- ※常時見学が可能(酒造り時期は立ち入り制限場所有)
- ホームページ ╱ https://hizennya.co.jp/
「伝統の中のからの革新」を実践しつづける
肥前浜宿酒蔵通りに面した光武酒造場。令和元年(2019年)には、峰松酒造場と統合し、観光酒蔵肥前屋も営んでいる。
観光酒蔵肥前屋は年間を通して見学客を受け入れており、表のショップでは清酒「光武」「肥前浜宿」や芋焼酎「魔界への誘い」はもちろん、地域の銘菓や加工食品も扱っている。
奥には昔懐かしい昭和の雑誌や雑貨を集めた部屋もある。鹿島を訪れたら訪れたい場所のひとつだ。
そんな光武酒造場の歴史は古く、創業は元禄元年(1688年)にさかのぼる。社長の光武博之さんは14代目。
北部九州初の芋焼酎「魔界への誘い」をヒットさせ、家業を企業に転換させた立役者だ。東京、大阪、福岡、大分に営業拠点を築き、20年以上前からネット通販にも取り組んできた。
光武酒造場の酒の特徴は「芳醇だが、後キレの良い爽やかな味わい」。晩酌に向く食前酒だ。博之さん曰く「日々の暮らしの中で気楽に飲んで欲しい」。
光武酒造場は「光武学校」と呼ばれるぐらい、杜氏を数多く輩出してきた蔵。敷地内に井戸があり、原料の洗米から割り水まで、水は全て多良山系の良質な伏流水を使用している。さらに、米は佐賀県内の専属農家による酒米を中心にしている。
近年では、敢えて「さがびより」や「夢しずく」などの地元の飯米での酒造りにも取り組んでいるそうだ。「飯米だって旨い酒が造れるということを伝えたい」という博之さんの言葉には蔵人への信頼が垣間見える。
そんな光武酒造場の酒造りは少数精鋭。若き杜氏のもと、わずか5名で清酒を造っている。しかも、「酒造りは人づくり」を企業理念として、社員を大切にする光武酒造場らしく、生産管理を工夫して造りのシーズンも週休2日を実現しているそうだ。
また、定番の「光武」や「肥前浜宿」をしっかりと造りながら、杜氏が年に一仕込みだけ原料米、酵母、製造手法等すべての規格を一から設計する「きまぐれドラゴン」という挑戦酒も造っている。「伝統の中からの革新」を合言葉にしているのが納得の酒蔵だ。